川西市吹奏楽団 常任指揮者 直場 一夫 (ねば かずお)

 宝塚市立安倉中学校を皮切りに、中山五月台中学校、宝梅中学校、宝塚市教育委員会学校
教育課に音楽科教諭、吹奏楽部顧問、指導主事、吹奏楽エキスパート指導教員として奉職
し、令和5年3月末日をもって42年間の教職生活にピリオドをうった。
現在は宝梅中学校、兵庫教育大学附属中学校等の吹奏楽外部講師を務める。
川西市立川西中学校、兵庫県立川西緑台高等学校を卒業し、川西市吹奏楽団発足当初のメンバー。
楽曲分析法・指揮法を保科洋氏に師事。日本吹奏楽指導者協会(JBA)正会員。 昭和55年大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒業後、宝塚市立安倉中学校に着任。 昭和56年より宝塚市立中山五月台中学校へ転任、同時に吹奏楽部顧問・指揮者として以後18年間部員の指導・
育成に携わり、平成3年度の全日本吹奏楽コンクール全国大会銅賞、昭和63年全国学校合奏音楽コンクール
全国大会優秀賞(第2位)平成7年MBSこども音楽コンクール全国大会第1位(文部大臣奨励賞)に代表される
数々の輝かしい成績を修める。
「部は人間をつくる場である」という考えのもと、吹奏楽や音楽表現、情操教育に関して はもちろんのこと、礼儀や一般常識をも視野に含めた指導を行う。 また、バンド指導の研究・実践を意欲的に取り組み、大阪音楽大学吹奏楽特別講義や岡山県中学校吹奏楽連盟
指導者研修会では講師として招聘され、特に岡山県津山市吹奏楽指導者研修会では10年間継続して講師を務めた。 平成14年、宝塚市教育委員会学校教育課指導主事を経て宝塚市立宝梅中学校に現場復帰。
同校音楽科教諭・吹奏楽部顧問を務め、定年後はエキスパート指導教員として他校のアドバイザー及び、
後進の育成にも携わった。
毎年秋に開催された吹奏楽部定期演奏会及び、数々の市・地域行事では地域の方・保護者・吹奏楽愛好家との
合同演奏、小学生の楽器体験、慰問演奏、そして作曲家・舞台音楽家である宮川彬良氏と18年間交流し、
氏作曲「ブラックジャック吹奏楽版」の本邦初演をはじめ、客席と舞台が一体となった演奏会を催すなど
話題性にも富み、その地域に根ざした活動は大変好評であった。
 日本管楽合奏コンテストでは10回全国大会に選出され、最優秀賞4回、特別賞1回を受賞。
また、平成27年度から令和5年まで8回連続して(令和2年はコロナのため中止)兵庫県代表として全日本吹奏楽
コンクール関西大会に選出され金賞6回、銀賞2回を受賞している。  これまでに巣立った教え子のうち、音楽の道への扉をたたき吹奏楽実力校へ進学する者、プロとして活躍する
音楽家、学校現場で教鞭をとる者、吹奏楽部顧問・指導者の職に就く者が多数いることは、氏の指導が
中学3年間に限定されることなく、まさに将来の飛躍への原動力となっているといえよう。
 また、その教え子達が中心となって毎年開催されるアゼリアコンサートは、令和7年3月に32回目を迎える。
近年は川西市吹奏楽団常任指揮者としても活躍。
社会人バンドという幅広い年齢層においても豊かな音楽を創造し、新たなファン層を生んでいる。